ひとたらしどうし
「叶夢がプレゼントしてくれた、このピアス、ずっとずっと着けてるんだよ。ほら、私、この先のジュエリーショップの店長やってて」


先程、覗きそうになったお店の方を指差した、高崎さん。


同じ系列店のピアスなんだよ。


どうしても、叶夢がプレゼントしてくれた、このピアスを扱っている系列店で働きたくて、就職頑張っちゃった。


ふわり。と、微笑んだ高崎さん。


その繊細なゴールドのピアス、は。


そんな高崎さんにぴったりだと、思った。






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