ひとたらしどうし
「そのイチゴ、かわいいね」


叶夢さんの身長にも、しっかりと釣り合う身長の高崎さん、は。


わざわざ膝を折って、その膝に両手を合わせて屈みながら、私の耳元を指差しながら、言った。


くすくすくす。


そんな笑い声が聞こえてきそうな、声音、で。


挑発…?


いやいや、見下したような私を眺める視線、は。


宣戦布告、なのかも、知れない。





< 392 / 460 >

この作品をシェア

pagetop