ひとたらしどうし
「柚ちゃん、まだ若いんでしょ?大丈夫?叶夢に付いていける?ほら、叶夢、結構辛辣で厳しいとこ、あるから」


キレイで長い、自分の髪の毛に触れながら、高崎さんが私に言う。


「…高崎さんには、辛辣だったんですね。今、私に対して、そんなことは全然ないです」


やっとのことで、返した私のコトバを、耳に手を当てて聞いていた、高崎さん。


その耳元で揺れる、ゴールドのピアス。


そっかぁー。


やっぱり若いもんね。


叶夢からしたら、子どもっぽいよねー。



子どもっぽいって言うか、子どもだもんねー。


ねぇ?







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