ひとたらしどうし
「だーかーらーッ!」


ええぃ!もうッ!!座って!1回座って!!


私の腕を取って、ベッドの上に座らせた、叶夢さん。


裸の胸に、慌ててシーツを巻き付ける。


叶夢さんは、上半身裸のまま。


ボクサーパンツ一丁で、ちょこん、とベッドのうえに正座している。


そんな姿はまるで、悪いことをして謝る、こどものよう、で。


可愛らしくて、思わず笑みがこぼれた。


「あッ!まぁた、笑って!!まぁ、いいや。ちゃんと言うのは、1回だけだから、ちゃんと聞いてて?」


いい?行くよ?!


しゃべり出すために、叶夢さんが息を大きく吸う音が、ベッドルームに響いた。









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