ひとたらしどうし
「…けっこん、してほしい、です!!」


…時間が、止まる…


「いつ言おうかと、思ってたんだ。ほんとはずっと、ずっと思ってて。こんなこと言ったら引かれるかも知れないんだけど…。付き合える前から、結婚できたらいいな…って。あ、いや…柚ちゃんと結婚したいな。付き合いたいな。って。あ、引いた?引いたよね?ごめん。でも、柚ちゃんとは、そういう未来が想像できて。なんか、予感、って、か」


いやいやいやいや!!今、すぐじゃなくてもいいんだ。


予約、ってか、言っとかないと、ほら。柚ちゃん、ひとたらしだから。


柚ちゃんにそんな気が1ミリもないのはわかってるよ?もちろん。


だって、柚ちゃん、オレのこと大好きだし。


わかってるんだけども!!


どっから変なヤツ、引っかけてくるかわからないじゃん!!


そういうときにさ、『結婚相手』になるひとがいる!!って言ってくれたら、嬉しいな、って。


…あ。あくまでね?オレの気持ち、なんだけど…。





< 457 / 460 >

この作品をシェア

pagetop