ひとたらしどうし
言いかけた叶夢さん、に。


がばり、と、抱きついた。


カラダに巻き付けていたシーツが、外れてしまっても、大丈夫。


叶夢さんにはもう、すべてを見せているから。


今さら、隠すものなんて、なにもなくて。


そのことが。


自分の気持ちを包み隠さずに、どんなことでも話せること、が。


何よりも、どんなことよりも嬉しくて。


そんな相手に出逢えた、『キセキ』を、想う。









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