ひとたらしどうし
3.
「ちょっと柚ちゃんッ!夜道で白石さんに襲われてたって、ウワサになってるけどッ?!大丈夫なのッ?!」
食堂で天ぷらうどんを啜っていたら、私服姿の実奈ちゃんが駆け込んできた。
実奈ちゃんは夜勤だったから、帰ったら詳しく話そうと思っていたのに。
まあまあ、ひとがいる食堂であなた…
しかも、そんなに大きな声で…
「…実奈ちゃんッ!しっ!声が大きいってば!」
なんとか実奈ちゃんを落ち着かせようと、四苦八苦する。
「もう!こんな、純真なコ取っつかまえて、なんなのよ?!あいつ!!私の柚ちゃん傷つけるなんて!許さないからッ!!」
そんなふうに、言ってくれるなんて嬉しい。嬉しいけどもッ!!
「実奈ちゃん…それ、勘違い…」
「うん。『純真なコ』っての以外、勘違い、かな」
重なった声に、顔をあげた。
「ちなみに昨日から、『オレの』でもあるから、よろしくね」
白い歯を見せて笑う、白石さんが立っていた。
・
食堂で天ぷらうどんを啜っていたら、私服姿の実奈ちゃんが駆け込んできた。
実奈ちゃんは夜勤だったから、帰ったら詳しく話そうと思っていたのに。
まあまあ、ひとがいる食堂であなた…
しかも、そんなに大きな声で…
「…実奈ちゃんッ!しっ!声が大きいってば!」
なんとか実奈ちゃんを落ち着かせようと、四苦八苦する。
「もう!こんな、純真なコ取っつかまえて、なんなのよ?!あいつ!!私の柚ちゃん傷つけるなんて!許さないからッ!!」
そんなふうに、言ってくれるなんて嬉しい。嬉しいけどもッ!!
「実奈ちゃん…それ、勘違い…」
「うん。『純真なコ』っての以外、勘違い、かな」
重なった声に、顔をあげた。
「ちなみに昨日から、『オレの』でもあるから、よろしくね」
白い歯を見せて笑う、白石さんが立っていた。
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