復讐は蜜の味 ~悪女と言われた公爵令嬢が、幸せを掴むまで~
「もちろんです。明日の朝、あらためて紹介しましょう。今日はゆっくり休んでください」

 

 カンタンに公爵を部屋に案内させてひとりになると、アレクサンドは「やはり」とひとりごちた。

 もう少し早く駆けつけていれば……。

 だが、そう思ってしまえば負けだ。

 雑念を振り切るようにアレクサンドは顔を上げた。

(公爵家の名誉も幸せも、俺が取り返してやる)


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