復讐は蜜の味 ~悪女と言われた公爵令嬢が、幸せを掴むまで~
ネージュや侍女たちに寄ってたかって磨きあげられた肌は艶々だ。
体からほんのりと香る香油の甘い匂い。
薄いピンク色をしたレースの寝間着はとっても素敵だけれど、体の線が見えるし、いかにも準備万端で待っているようで恥ずかしかった。
城内はまだ祝いの宴が続いていて、アレクサンドがいつくるのかはわからない。
椅子から腰を上げ窓辺に立ち、城下を見下ろした。
(楽しそう)
街はドラゴン祭のように熱気が続いているようで、風に乗りどこからか音楽も聞こえてきた。
こんなに幸せでいいのかなと、思わなくもない。
自分は先の皇帝を毒殺したと言われる悪女ルイーズだ。
事実は違えど、一度貼られたレッテルは、そう簡単に消えない。
この結婚はディートリヒを欺くための契約結婚だから、アレクサンドが復讐を果たしたら解消する。
おそらくそのときには自分がルイーズだと公表することになるから。
「気持ちいい風だな」
体からほんのりと香る香油の甘い匂い。
薄いピンク色をしたレースの寝間着はとっても素敵だけれど、体の線が見えるし、いかにも準備万端で待っているようで恥ずかしかった。
城内はまだ祝いの宴が続いていて、アレクサンドがいつくるのかはわからない。
椅子から腰を上げ窓辺に立ち、城下を見下ろした。
(楽しそう)
街はドラゴン祭のように熱気が続いているようで、風に乗りどこからか音楽も聞こえてきた。
こんなに幸せでいいのかなと、思わなくもない。
自分は先の皇帝を毒殺したと言われる悪女ルイーズだ。
事実は違えど、一度貼られたレッテルは、そう簡単に消えない。
この結婚はディートリヒを欺くための契約結婚だから、アレクサンドが復讐を果たしたら解消する。
おそらくそのときには自分がルイーズだと公表することになるから。
「気持ちいい風だな」