復讐は蜜の味 ~悪女と言われた公爵令嬢が、幸せを掴むまで~
「残念だが、君の寝室から件の毒が発見された。君が君の父上に頼んで、毒を手に入れたという証拠もの」
「そ、そんな……。ありえません! 父も無実です! 誰かが」
とっさに駆け寄ろうとして足枷に阻まれ、床に倒れこむ。
「残念だよ、ルイーズ」
鉄格子の前にしゃがみ込んだディートリヒが薄い笑みを浮かべる。
凍りつくような冷たい瞳で。
「いくら僕に早く皇帝になってほしいからって。あれはよくない」
ルイーズの胸は凍りついた。
いったい彼は、なにを言っているのか。
「そんなに早く皇后になりたかったのかい?」
「殿下?……なにを」
意味が、まったくわからない。
戸惑い、唖然とするルイーズを見下ろし、意味ありげにニヤリと笑ったディートリヒは、勢いよく立ち上がった。
「子どもができたら、僕のことも毒殺するつもりだったんだろう? かわいい顔をして恐ろしい女だ」
愕然とした。
「そ、そんな……。ありえません! 父も無実です! 誰かが」
とっさに駆け寄ろうとして足枷に阻まれ、床に倒れこむ。
「残念だよ、ルイーズ」
鉄格子の前にしゃがみ込んだディートリヒが薄い笑みを浮かべる。
凍りつくような冷たい瞳で。
「いくら僕に早く皇帝になってほしいからって。あれはよくない」
ルイーズの胸は凍りついた。
いったい彼は、なにを言っているのか。
「そんなに早く皇后になりたかったのかい?」
「殿下?……なにを」
意味が、まったくわからない。
戸惑い、唖然とするルイーズを見下ろし、意味ありげにニヤリと笑ったディートリヒは、勢いよく立ち上がった。
「子どもができたら、僕のことも毒殺するつもりだったんだろう? かわいい顔をして恐ろしい女だ」
愕然とした。