溺愛社長の2度目の恋
荷物を広げて必要なものを取り出したところで、檜垣さんが私の部屋に来る。
「なっつねちゃーん!」
「はーい」
そろそろ、このハイテンションも苦笑いで流せるくらいに慣れてきた。
「しっかし、スイート二部屋とか天倉さん、正気かよ」
檜垣さんは笑っているが、その気持ちはわかる。
今日の宿泊は有史さん持ちになっていた。
「ん?
こっちの部屋のほうが広くないか?」
確かめるように檜垣さんは部屋の中を見て回っている。
「やっぱ、こっちのかなり広いし、立派だよな。
あれかよ、俺は一応スイートで、夏音ちゃんには最上級って感じ?」
彼は不満げだが、有史さんがそんな差別をするんだろうかと信じられなかった。
「天倉さん、なんだかんだいって夏音ちゃんに甘いもんなー。
部屋が別なのもきっとあれだぞ、俺と夏音ちゃんが一緒の部屋で一晩過ごすとか自分が耐えられないから」
呆れたようにため息をつき、彼がソファーに座る。
どこの座ろうか考えていたら隣をぽんぽんと叩かれ、仕方なくそこに腰を下ろした。
「そんなはずないですよ。
だって有史さんは、私に檜垣さんを勧めてくるんですよ?」
檜垣さんはオススメだと何度か言われた。
それに私と有史さんとは愛のない偽装結婚だ。
「なっつねちゃーん!」
「はーい」
そろそろ、このハイテンションも苦笑いで流せるくらいに慣れてきた。
「しっかし、スイート二部屋とか天倉さん、正気かよ」
檜垣さんは笑っているが、その気持ちはわかる。
今日の宿泊は有史さん持ちになっていた。
「ん?
こっちの部屋のほうが広くないか?」
確かめるように檜垣さんは部屋の中を見て回っている。
「やっぱ、こっちのかなり広いし、立派だよな。
あれかよ、俺は一応スイートで、夏音ちゃんには最上級って感じ?」
彼は不満げだが、有史さんがそんな差別をするんだろうかと信じられなかった。
「天倉さん、なんだかんだいって夏音ちゃんに甘いもんなー。
部屋が別なのもきっとあれだぞ、俺と夏音ちゃんが一緒の部屋で一晩過ごすとか自分が耐えられないから」
呆れたようにため息をつき、彼がソファーに座る。
どこの座ろうか考えていたら隣をぽんぽんと叩かれ、仕方なくそこに腰を下ろした。
「そんなはずないですよ。
だって有史さんは、私に檜垣さんを勧めてくるんですよ?」
檜垣さんはオススメだと何度か言われた。
それに私と有史さんとは愛のない偽装結婚だ。