溺愛社長の2度目の恋
もどかしそうに檜垣さんは頭をガシガシと掻いていた。

「んー、神様の贈り物というと……小さな女の子が天使からプレゼントをもらう、……とか?」

今までもらったヒントから、イメージを膨らませていく。

「あー、それいい!
そんな感じ!
んで、その女の子が大人になって天使と再会……」

「森の小さな教会で!」

最後は、ふたりで仲良く同じ言葉を言ってしまい、顔を見合わせて笑った。

「将来的にはリゾートウェディングもできるようにするとのお話ですが……」

話しながらイメージにあう画像を検索していく。

「そうそう。
いっそ、小さな教会を建ててもいいかもな」

「となるとこんな感じですかね?
これはがっつりパステルですけど、くすみカラーでアンティークっぽく?」

見た目のイメージと色のイメージふたつの画像を交互に檜垣さんに見せる。

「そう!
こんな感じ!」

私の顔を見て彼は大興奮で、うんうんと何度も頷いた。

「スゲー。
夏音ちゃん、俺がなかなか上手く言葉にできないイメージ、的確にわかってくれるんだもんな」

「え、いや、そんな」

檜垣さんはしきりに感心していて、照れくさくなってくる。

「……はぁーっ」

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