溺愛社長の2度目の恋
その日の面接は私の大本命、Sky End Companyだった。
社長であり自らもデザインをしている天倉有史の率いる、少数精鋭の会社だ。
前々からここで働けたら、と憧れていた。
先頃、欠員が出たとかで急に求人が出て、慌てて応募したのだ。
早速、会いたいとの連絡をもらい、緊張しながら向かった。
面接は天倉社長自身だった。
社長室の応接セットに、彼と向かいあって座る。
緩くウエーブしたダークブラウンの髪、目もかなり茶色がかっているので、もしかしたら色素が薄いのかもしれない。
ブラウンデミのボストン眼鏡の下で目尻が少し垂れていて、優しげな雰囲気を醸し出していた。
今年で四十だという彼は、いわゆるイケオジだった。
写真で見るよりも実物の天倉社長は何倍も素敵で、ついぽーっとなってしまう。
「経歴も問題ない、しかもあの、ニャンスタ映えするカフェで有名な、『シュケットゥ』のデザインもしたとか」
「ありがとうございます」
憧れの人に褒められ、ほのかに頬が熱くなっていく。
シュケットゥは少し前にやった仕事で、私の代表作でもある。
メディアでも紹介され、注目されていた。
会社が私を手放したくなかった、理由でもある。
「それで。
なんで前の会社を辞めたの?」
社長であり自らもデザインをしている天倉有史の率いる、少数精鋭の会社だ。
前々からここで働けたら、と憧れていた。
先頃、欠員が出たとかで急に求人が出て、慌てて応募したのだ。
早速、会いたいとの連絡をもらい、緊張しながら向かった。
面接は天倉社長自身だった。
社長室の応接セットに、彼と向かいあって座る。
緩くウエーブしたダークブラウンの髪、目もかなり茶色がかっているので、もしかしたら色素が薄いのかもしれない。
ブラウンデミのボストン眼鏡の下で目尻が少し垂れていて、優しげな雰囲気を醸し出していた。
今年で四十だという彼は、いわゆるイケオジだった。
写真で見るよりも実物の天倉社長は何倍も素敵で、ついぽーっとなってしまう。
「経歴も問題ない、しかもあの、ニャンスタ映えするカフェで有名な、『シュケットゥ』のデザインもしたとか」
「ありがとうございます」
憧れの人に褒められ、ほのかに頬が熱くなっていく。
シュケットゥは少し前にやった仕事で、私の代表作でもある。
メディアでも紹介され、注目されていた。
会社が私を手放したくなかった、理由でもある。
「それで。
なんで前の会社を辞めたの?」