誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
「砂浜を歩いたのなんて何年振りだろう…。」
心菜がポツリとそう言う。
両親が生きていた頃は毎年どこかに旅行に行ったけど、祖父の家に来てからはそんな余裕もゆとりも無く、学校で行った修学旅行くらいだった。
「都会には砂浜は無いからな。」
蓮は、砂浜の片隅にポツリと置かれたベンチを指さし心菜を誘う。
「わぁーここ絶景ですねー!」
ベンチに座るなり心菜が感動する。
丁度太陽が沈む手前、夕焼けに染まった海が段々に濃いブルーに変わっていく。
秋の海もいいものだな。
蓮もいつになく、心が動く。
心菜と一緒に見てるからか、彼女の純心な感情が繋いでいる手から流れ込んで来るように思い、感化される不思議な感覚がする。
「ハンバーガー温かいうちに食べましょ。蓮さんは私が選んだ物で良かったんですか?
どれにします?」
「心菜が食べたい物を食べたいと思っていたから気にしなくていい。
半分にして食べるか?」
蓮はハンバーガーを袋から出して心菜に先に選ばせてくれる。
「えっと…とりあえずコレ食べます。」
照り焼きソースがたっぷりかかったハンバーガーは、思ったよりも大きくてどうやって食べるべきか考えてしまう。
そんな心菜を面白そうに蓮はコーヒーを飲みながら笑って見ている。
「蓮さんは食べないんですか?」
そんな蓮を不思議に思って聞く。
「それ1人で食べられるのか?
心菜がお腹いっぱいになったらもらうから大丈夫だ。」
「えっ⁉︎
蓮さんが買ったんですからちゃんと食べて下さい。」
自分の残り物なんて食べさせられないと心菜は慌てる。
「分かった、食べる。
ソース溢れるからちゃんと食べろ。」
笑いながらそう言う蓮は楽しそうだ。
心菜がポツリとそう言う。
両親が生きていた頃は毎年どこかに旅行に行ったけど、祖父の家に来てからはそんな余裕もゆとりも無く、学校で行った修学旅行くらいだった。
「都会には砂浜は無いからな。」
蓮は、砂浜の片隅にポツリと置かれたベンチを指さし心菜を誘う。
「わぁーここ絶景ですねー!」
ベンチに座るなり心菜が感動する。
丁度太陽が沈む手前、夕焼けに染まった海が段々に濃いブルーに変わっていく。
秋の海もいいものだな。
蓮もいつになく、心が動く。
心菜と一緒に見てるからか、彼女の純心な感情が繋いでいる手から流れ込んで来るように思い、感化される不思議な感覚がする。
「ハンバーガー温かいうちに食べましょ。蓮さんは私が選んだ物で良かったんですか?
どれにします?」
「心菜が食べたい物を食べたいと思っていたから気にしなくていい。
半分にして食べるか?」
蓮はハンバーガーを袋から出して心菜に先に選ばせてくれる。
「えっと…とりあえずコレ食べます。」
照り焼きソースがたっぷりかかったハンバーガーは、思ったよりも大きくてどうやって食べるべきか考えてしまう。
そんな心菜を面白そうに蓮はコーヒーを飲みながら笑って見ている。
「蓮さんは食べないんですか?」
そんな蓮を不思議に思って聞く。
「それ1人で食べられるのか?
心菜がお腹いっぱいになったらもらうから大丈夫だ。」
「えっ⁉︎
蓮さんが買ったんですからちゃんと食べて下さい。」
自分の残り物なんて食べさせられないと心菜は慌てる。
「分かった、食べる。
ソース溢れるからちゃんと食べろ。」
笑いながらそう言う蓮は楽しそうだ。