誰にも言えない秘密の恋をしました       (君にこの唄を捧ぐ)
未だモノトーンの世界の中で
結局俺はどうしたかったんだろうか…
何をやりたかったのだろうかと、今思う。

だからか、ステージから落ちる瞬間、このまま死ぬのもアリかもしれない。

そう、思った。

そのせいか、目覚めた時、
天使か何かが俺を迎えに来たのかと思った。

気付けば素のままの俺で話していた。

渡瀬心菜…
彼女のはにかみ笑う姿がどういう訳か脳裏から離れない。

ああ、抵抗せずに大人しく、彼女に薬を飲ませて貰えば良かった…。

そう思っても後悔先に立たずだ。
< 12 / 287 >

この作品をシェア

pagetop