誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
「腹が空いた…何か買ってくれ。」
コイツに薬を飲ませてとは、口が裂けても言えないな。
「今日は食べ無い方が良いのでは…?」
森元がやっと、まともな事を言う。
「明日にはきっと、病院食が出ますから我慢して下さい。」
もういい…
どいつもコイツも強い者に巻かれる運命だ。
俺も然り…
渡瀬心菜も、そうなのだろうか…
今夜は痛みで寝れそうも無い。
しばらく意識不明だった方が楽だったな。
そう思いながら、身体中の痛みをひたすら耐え眠れぬ夜を過ごした。