誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
恋人達のクリスマス
(蓮side)
心菜と暮らし始めて3週間が経った。
今日はクリスマス、恋人達の特別なイベントだと言う。
今までそんなイベントなんて無関心で生きてきた。
それどころか冷めた目で見てきた俺が、今年はなんとなくソワソワと迎えているのだ。
心菜と過ごす初めての祝い事を、出来れば忘れられない思い出にしたい。
持ち合わせた人脈と権利を使い、ここぞとばかりに一流のディナーにホテルを用意した。
そこまでは簡単に決まったのだ。
1番の難問だったのは心菜へのプレゼントだ。
普段から質素倹約して慎ましく生活している彼女だから、ブランド品や貴金属にはまったく関心を示さず、欲しい物も特に無いと言う。
それでも、やはり何かあげたい。
出来れば毎日その身につけられるような…。
この数週間、柄にもなく悩み、暇さえあればリサーチしてショップを転々と歩き、挙げ句の果てには、巷のSNSで目撃情報が飛びかうほどだった。
そう、俺は始めて、彼女と過ごすクリスマスというイベントに、浮かれているんだと自覚した。
結局プレゼントは無難な物に落ち着いたのだが…。
心菜と暮らし始めて3週間が経った。
今日はクリスマス、恋人達の特別なイベントだと言う。
今までそんなイベントなんて無関心で生きてきた。
それどころか冷めた目で見てきた俺が、今年はなんとなくソワソワと迎えているのだ。
心菜と過ごす初めての祝い事を、出来れば忘れられない思い出にしたい。
持ち合わせた人脈と権利を使い、ここぞとばかりに一流のディナーにホテルを用意した。
そこまでは簡単に決まったのだ。
1番の難問だったのは心菜へのプレゼントだ。
普段から質素倹約して慎ましく生活している彼女だから、ブランド品や貴金属にはまったく関心を示さず、欲しい物も特に無いと言う。
それでも、やはり何かあげたい。
出来れば毎日その身につけられるような…。
この数週間、柄にもなく悩み、暇さえあればリサーチしてショップを転々と歩き、挙げ句の果てには、巷のSNSで目撃情報が飛びかうほどだった。
そう、俺は始めて、彼女と過ごすクリスマスというイベントに、浮かれているんだと自覚した。
結局プレゼントは無難な物に落ち着いたのだが…。