誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
今日はあいにく平日で、俺も心菜も仕事をいつも通りにこなす。
待合せは19時に駅のクリスマスツリーの所。
心菜の夢だったと言う待ち合わせスポットだ。
レコーディングを早めに切り上げ、待ち合わせ場所に急ぐ。
車を近くのパーキングに置き、速足で街中を通り過ぎる。
「あの…北條蓮さんですか?」
通りすがりの女性の1人が不意に振り返って俺に声をかけて来る。
なぜ今日に限って足止めを食うんだ?
今日だっていつもと同じ黒縁の伊達メガネに前髪を下ろし、北條蓮のイメージとは程遠い、パーカーにタータンチェックのダッフルコートという出立ちだ。
「人違いです、急いでますので。」
怪訝な顔の女性を振り払い、彼女の待つ場所へとひたすら目指す。
イルミネーションがキラキラと輝く、クリスタルツリーの前はいつもより明らかに人混みで溢れている。
腕時計を見ると19時5分前。
定時で終われたならば先に来ているはずだと、目を凝らし彼女の姿を探す。
この人混みで見つけられるだろうかと一瞬思うが…。
見つけた!
俺が買い与えた膝までの白いコートを羽織り、赤のタータンチェックのワンピースに、黒の長ソックスに黒いパンプスを合わせている。
心菜らしい可愛らしい感じだ。
一見みたら高校生と言ってもまだまだ通用するだろう。
スマホに目を落とし、ソワソワと周りを見回す仕草が可愛い。
俺の事を待っている。
そう思うだけで心が躍るのは、男としてどうなんだ?と自問自答しながら少し立ち止まり、彼女の様子を見つめてしまう。
不審な二人組がさっきから彼女を見ている事に気付く。
待合せは19時に駅のクリスマスツリーの所。
心菜の夢だったと言う待ち合わせスポットだ。
レコーディングを早めに切り上げ、待ち合わせ場所に急ぐ。
車を近くのパーキングに置き、速足で街中を通り過ぎる。
「あの…北條蓮さんですか?」
通りすがりの女性の1人が不意に振り返って俺に声をかけて来る。
なぜ今日に限って足止めを食うんだ?
今日だっていつもと同じ黒縁の伊達メガネに前髪を下ろし、北條蓮のイメージとは程遠い、パーカーにタータンチェックのダッフルコートという出立ちだ。
「人違いです、急いでますので。」
怪訝な顔の女性を振り払い、彼女の待つ場所へとひたすら目指す。
イルミネーションがキラキラと輝く、クリスタルツリーの前はいつもより明らかに人混みで溢れている。
腕時計を見ると19時5分前。
定時で終われたならば先に来ているはずだと、目を凝らし彼女の姿を探す。
この人混みで見つけられるだろうかと一瞬思うが…。
見つけた!
俺が買い与えた膝までの白いコートを羽織り、赤のタータンチェックのワンピースに、黒の長ソックスに黒いパンプスを合わせている。
心菜らしい可愛らしい感じだ。
一見みたら高校生と言ってもまだまだ通用するだろう。
スマホに目を落とし、ソワソワと周りを見回す仕草が可愛い。
俺の事を待っている。
そう思うだけで心が躍るのは、男としてどうなんだ?と自問自答しながら少し立ち止まり、彼女の様子を見つめてしまう。
不審な二人組がさっきから彼女を見ている事に気付く。