誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
蓮の心臓がドクンと高鳴り、より強く心菜に会いたいと思う。
まさか……心菜は独りじゃないって事か⁈
さっきよりも心に熱い火が灯る。
「おい!何処行ってるんだよ。早くしないと時間が無くなるぞ。」
龍二の声で現実に戻り、母の病室へと急ぐ。
トントントン
ノックをしながら呼吸を整える。
「はぁーい。」
中から母の呑気な声を聞き、ドアをガラッと開ける。
「こんばんは。夕飯時に失礼します。」
蓮はいつもの足取りで、ベッド側のソファで優雅に病院食を食べている母に近付く。龍二はその後ろを2人を観察しながら、ゆっくり静かについて行く。
母は口を押さえて固まり、びっくりした顔で蓮を見つめている。
「ご無沙汰してます。」
蓮が頭を下げる。
母は箸を置くのも忘れて固まったままだ。
この親子、親子なのに何処までも他人行儀だなぁと龍二は思い、助け舟を出す。
「洋子さん、蓮が来ましたよ。会いたがっていたでしょ?」
「……蓮…。」
母はやっと箸を置き、今度は両手で顔を押さえ泣き始める。
まさか……心菜は独りじゃないって事か⁈
さっきよりも心に熱い火が灯る。
「おい!何処行ってるんだよ。早くしないと時間が無くなるぞ。」
龍二の声で現実に戻り、母の病室へと急ぐ。
トントントン
ノックをしながら呼吸を整える。
「はぁーい。」
中から母の呑気な声を聞き、ドアをガラッと開ける。
「こんばんは。夕飯時に失礼します。」
蓮はいつもの足取りで、ベッド側のソファで優雅に病院食を食べている母に近付く。龍二はその後ろを2人を観察しながら、ゆっくり静かについて行く。
母は口を押さえて固まり、びっくりした顔で蓮を見つめている。
「ご無沙汰してます。」
蓮が頭を下げる。
母は箸を置くのも忘れて固まったままだ。
この親子、親子なのに何処までも他人行儀だなぁと龍二は思い、助け舟を出す。
「洋子さん、蓮が来ましたよ。会いたがっていたでしょ?」
「……蓮…。」
母はやっと箸を置き、今度は両手で顔を押さえ泣き始める。