誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
「こんないっぱいどうするんですか?」
心菜は小声で蓮に聞く。
「はい。こっち、救急外来に差し入れして来て。」
ドンっとパンでいっぱいのビニール袋を渡される。
「俺、中庭のベンチで待ってるから。」
そう言って、蓮はスタスタ中庭に行ってしまう。一応、キャップは深く被っているけど、長い足やスラリと伸びた背は隠しきれやしない。
大丈夫なんだろうか、そんなに堂々と歩いて…遠ざかって行く背中を見つめて立ち止まる。
もしかしたら、スクープ狙いの記者が患者に紛れ込んで入っているかもしれない。
こんな所でウロウロしている場合じゃ無いのでわ?
心菜は小声で蓮に聞く。
「はい。こっち、救急外来に差し入れして来て。」
ドンっとパンでいっぱいのビニール袋を渡される。
「俺、中庭のベンチで待ってるから。」
そう言って、蓮はスタスタ中庭に行ってしまう。一応、キャップは深く被っているけど、長い足やスラリと伸びた背は隠しきれやしない。
大丈夫なんだろうか、そんなに堂々と歩いて…遠ざかって行く背中を見つめて立ち止まる。
もしかしたら、スクープ狙いの記者が患者に紛れ込んで入っているかもしれない。
こんな所でウロウロしている場合じゃ無いのでわ?