誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
蓮の日常(蓮side)
(蓮side)
退院して1ヶ月。
忙しいスケジュールの中、何の感情も持たず俺は日常に戻って行った。
順延になっていたコンサートを再開。
もちろん舞台構成は大幅に見直され、出来るだけ動きの少ない、落ち着いた曲を中心に構成を変更した。
退院後、1週間でその展開を覚えリハーサルをこなしながら、入院中に書き上げた楽曲の手直しに、音入れ、編集作業を経てリリースにまで1ヶ月で成し遂げた。
その間に、週一で病院の診察も受けた。
今日が何日か何曜日かも分からなくなる忙しさの中、病院に行くと心菜の事を思い出し、もしかしたら、どこかで偶然会えるのでは無いかと、淡い期待もしたが、遠目で見る事さえ叶わなかった。
今日は4回目の診察で病院を訪れる。
スケジュールが詰んでいる俺の為に、VIP対応で病院も答えてくれる。
時間は決まって診察外来が終わった午後14時。
午前は患者で溢れていたであろう、ロビーを通り抜けマネージャーと共に2階にある脳外科へと進む。
その間も、マネージャーとの質疑応答で思い出に浸る隙間も無い。
節電の為か、少し薄暗い照明の廊下を足速に歩く。
脳外科の受付けに着くと、
退院して1ヶ月。
忙しいスケジュールの中、何の感情も持たず俺は日常に戻って行った。
順延になっていたコンサートを再開。
もちろん舞台構成は大幅に見直され、出来るだけ動きの少ない、落ち着いた曲を中心に構成を変更した。
退院後、1週間でその展開を覚えリハーサルをこなしながら、入院中に書き上げた楽曲の手直しに、音入れ、編集作業を経てリリースにまで1ヶ月で成し遂げた。
その間に、週一で病院の診察も受けた。
今日が何日か何曜日かも分からなくなる忙しさの中、病院に行くと心菜の事を思い出し、もしかしたら、どこかで偶然会えるのでは無いかと、淡い期待もしたが、遠目で見る事さえ叶わなかった。
今日は4回目の診察で病院を訪れる。
スケジュールが詰んでいる俺の為に、VIP対応で病院も答えてくれる。
時間は決まって診察外来が終わった午後14時。
午前は患者で溢れていたであろう、ロビーを通り抜けマネージャーと共に2階にある脳外科へと進む。
その間も、マネージャーとの質疑応答で思い出に浸る隙間も無い。
節電の為か、少し薄暗い照明の廊下を足速に歩く。
脳外科の受付けに着くと、