誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
「心菜ちゃん、最近なんだか元気ないね。」
珍しく一緒になったお昼休憩で、先輩看護師の高山が言ってくる。
「そんな事、無いですよ。」
心菜は精一杯強がって、にこりと笑う。
「分かるよ無理してるの。山田先生も心配してるよ。何かあった?
私で良ければ話し聞くよ。」
仕事でも、プライベートでも力になってくれ
る高山先輩は心菜が目標とする看護師だ。
「ありがとう、ございます。」
でも、と思う。
でも、蓮さんとの事は絶対言えない。
誰にも気付かれてはいけない。
彼は有名人で手の届かない人。
「何?どんな事?
悩み事は他人に話すだけで、気持ちがスッキリするのよ。
よし、決めた。今夜2人で飲みに行こう。
全然サシ飲みしてなかったでしょ。
仕事の愚痴も何でも聞くから、ついておいで。」
「でも…私…。」
「何が用事があるの?
駄目よ。大事な用じゃなきゃ却下だからね。」
そう言って、ことごとく却下される。
大事な用では無いけれど…
今夜久しぶりに蓮さんが、テレビの歌番組に生で出るから観たかった。
少しでも元気にしているか観たいなと思ってしまう。これはファン心理だ。
珍しく一緒になったお昼休憩で、先輩看護師の高山が言ってくる。
「そんな事、無いですよ。」
心菜は精一杯強がって、にこりと笑う。
「分かるよ無理してるの。山田先生も心配してるよ。何かあった?
私で良ければ話し聞くよ。」
仕事でも、プライベートでも力になってくれ
る高山先輩は心菜が目標とする看護師だ。
「ありがとう、ございます。」
でも、と思う。
でも、蓮さんとの事は絶対言えない。
誰にも気付かれてはいけない。
彼は有名人で手の届かない人。
「何?どんな事?
悩み事は他人に話すだけで、気持ちがスッキリするのよ。
よし、決めた。今夜2人で飲みに行こう。
全然サシ飲みしてなかったでしょ。
仕事の愚痴も何でも聞くから、ついておいで。」
「でも…私…。」
「何が用事があるの?
駄目よ。大事な用じゃなきゃ却下だからね。」
そう言って、ことごとく却下される。
大事な用では無いけれど…
今夜久しぶりに蓮さんが、テレビの歌番組に生で出るから観たかった。
少しでも元気にしているか観たいなと思ってしまう。これはファン心理だ。