誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
夕方、こっそり帰ろうとする。
心菜を高山は拉致する如くに連れ去る。
「もー、ここちゃん。私から逃げようとしたでしょ!もう、許さないんだからねー、ちゃんと言うまで帰してあげないよ!」
ビールを2杯がぶ飲みした高山は、上機嫌で今度は酎ハイをチビチビと飲み始める。
心菜はというと、飲み慣れないお酒をちょっとずつ飲んで、これで全てが忘れられるのならそれも良いなと思い始めている。
「ほら、話しなさいよー。
先輩に言えないのー?どんな事よー!!
あー分かった。
高橋さんが会うたび口説いてくるから煩いとか?
あーそれか田中師長が息子さんを紹介したいって言うのがウザいとか?」
「な、何んで田中師長の息子さんの事知ってるんですか?」
まさかそれを知られてたなんてびっくりだと、心菜は目を丸くする。
「だって、田中師長本人が言ってたもん。
ここちゃんがうちの息子のお嫁さんになってくれたら、嬉しいのにーって、誰か好きな人でも居るのかしらって聞かれたよ。」
私の知らないところで私のそんな話しをしていたなんて…。
「ここちゃん、好きな人でもいるの?
それか忘れられない人?」
忘れられない人…
そう…彼の事を忘れる事が綺麗さっぱり出来たら良いのに。
人知れずため息を吐く。
「あーため息吐いた。
忘れられ無い人がいるのね?誰?それは誰?」
酔っ払いはタチが悪いと言うけれど、実際に見たのは今日が初めてだと心菜は思う。
良し、飲もう。
心菜は決心してビールを一杯グビッと飲んだ。
心菜を高山は拉致する如くに連れ去る。
「もー、ここちゃん。私から逃げようとしたでしょ!もう、許さないんだからねー、ちゃんと言うまで帰してあげないよ!」
ビールを2杯がぶ飲みした高山は、上機嫌で今度は酎ハイをチビチビと飲み始める。
心菜はというと、飲み慣れないお酒をちょっとずつ飲んで、これで全てが忘れられるのならそれも良いなと思い始めている。
「ほら、話しなさいよー。
先輩に言えないのー?どんな事よー!!
あー分かった。
高橋さんが会うたび口説いてくるから煩いとか?
あーそれか田中師長が息子さんを紹介したいって言うのがウザいとか?」
「な、何んで田中師長の息子さんの事知ってるんですか?」
まさかそれを知られてたなんてびっくりだと、心菜は目を丸くする。
「だって、田中師長本人が言ってたもん。
ここちゃんがうちの息子のお嫁さんになってくれたら、嬉しいのにーって、誰か好きな人でも居るのかしらって聞かれたよ。」
私の知らないところで私のそんな話しをしていたなんて…。
「ここちゃん、好きな人でもいるの?
それか忘れられない人?」
忘れられない人…
そう…彼の事を忘れる事が綺麗さっぱり出来たら良いのに。
人知れずため息を吐く。
「あーため息吐いた。
忘れられ無い人がいるのね?誰?それは誰?」
酔っ払いはタチが悪いと言うけれど、実際に見たのは今日が初めてだと心菜は思う。
良し、飲もう。
心菜は決心してビールを一杯グビッと飲んだ。