誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
(蓮side)
昨夜は生放送の番組終わり、マネージャーの運転する車で帰宅するところだった。
逃げる心菜を偶然にも見つけた時に、また衝動的に飛び出した。
2人組の男になぜか追いかけられていた。
両膝に擦り傷を負い、足取りはフラつき今にも倒れそうだった。
たまたまここに俺が通って無かったら…
そう思うだけで背中がゾッと寒くなる。
このタイミングにここを通りがかった奇跡に、神なんて信じて無くても感謝したい気持ちになった。
どんなに俺が、彼女の幸せを遠くから祈っていようとも、彼女にピンチが訪れた時、何も知らないまま助ける事も出来ないんだと実感した。
逃げて来る彼女を抱き止めると、突然意識を無くした。
転んだ拍子に頭でも打ったんじゃ無いかと無性に心配になってくる。
呼びかけると小さく身動ぐから、酔いが回っただけなのかと判断して家に連れ帰る事にし、騒ぎになる前に急ぎ車に戻った。
急の事だったから、キャップも被っていなかった為、俺だと気付いた通行人もいたかもしれない。
車に戻ると狼狽したマネージャーが、俺の腕の中の心菜を見てどうするんですか?としきりに言ってくる。
スキャンダルを気にしているのだろうが、俺の腕の中にいる彼女を、今更誰かに託くすなんて毛頭出来る訳が無い。
会いたくて会いたくて、ずっと焦がれ続けた彼女が今、自分のテリトリーにいて手放すなんて事は不可能だ。
この世界に彼女を引き込む事をずっと躊躇い迷い、苦しみもがいていた。
それなのに、触れた途端に全ての事はどうでも良いくらい安堵して幸せを感じたのだ。
手離せる訳が無い。
結局、忘れる事なんて無理なんだ。
一度抱きしめてしまったら触れる事を止める事も出来なくなった。
自分の気持ちを抑えるのは限界だ。
何があっても彼女だけは守り抜く。
覚悟は決まった。
昨夜は生放送の番組終わり、マネージャーの運転する車で帰宅するところだった。
逃げる心菜を偶然にも見つけた時に、また衝動的に飛び出した。
2人組の男になぜか追いかけられていた。
両膝に擦り傷を負い、足取りはフラつき今にも倒れそうだった。
たまたまここに俺が通って無かったら…
そう思うだけで背中がゾッと寒くなる。
このタイミングにここを通りがかった奇跡に、神なんて信じて無くても感謝したい気持ちになった。
どんなに俺が、彼女の幸せを遠くから祈っていようとも、彼女にピンチが訪れた時、何も知らないまま助ける事も出来ないんだと実感した。
逃げて来る彼女を抱き止めると、突然意識を無くした。
転んだ拍子に頭でも打ったんじゃ無いかと無性に心配になってくる。
呼びかけると小さく身動ぐから、酔いが回っただけなのかと判断して家に連れ帰る事にし、騒ぎになる前に急ぎ車に戻った。
急の事だったから、キャップも被っていなかった為、俺だと気付いた通行人もいたかもしれない。
車に戻ると狼狽したマネージャーが、俺の腕の中の心菜を見てどうするんですか?としきりに言ってくる。
スキャンダルを気にしているのだろうが、俺の腕の中にいる彼女を、今更誰かに託くすなんて毛頭出来る訳が無い。
会いたくて会いたくて、ずっと焦がれ続けた彼女が今、自分のテリトリーにいて手放すなんて事は不可能だ。
この世界に彼女を引き込む事をずっと躊躇い迷い、苦しみもがいていた。
それなのに、触れた途端に全ての事はどうでも良いくらい安堵して幸せを感じたのだ。
手離せる訳が無い。
結局、忘れる事なんて無理なんだ。
一度抱きしめてしまったら触れる事を止める事も出来なくなった。
自分の気持ちを抑えるのは限界だ。
何があっても彼女だけは守り抜く。
覚悟は決まった。