誰にも言えない秘密の恋をしました (君にこの唄を捧ぐ)
「心菜。…俺は、君が、好きだ。
君の心の1番側にいたいんだ。
君が悲しい時には抱きしめて癒してあげたい。
君がピンチの時には、1番に駆けつけて助け出したい。
落ち込んでいたら慰めて、嬉しい時は一緒に喜びたい。その権利を俺にくれないか?」
突然の告白に心菜は信じられない思いで、
時が止まったかのようにえっ⁉︎っと、大きな目を見開き蓮を見つめる。
涙は驚きで止まった。
蓮は心菜の頬を愛おしそうに撫ぜながら、
「返事は直ぐには要らない。少し考えてみて欲しい。」
蓮が立ち上がり、心菜から離れて行ってしまう。
それが寂しくて、蓮を目で追いながらまた涙が溢れ出す。
蓮さんが、私を好き!?
信じられない。
昨夜から続く夢を見ているようだ…
私だって。
と、思うけど…
でも…この気持ちを蓮さんに伝える訳にはいかない…だって、そんなの許されない…
彼はスターで、私はただのいちファンでしか過ぎない…。