愛が重くて甘い先輩。




うーー


引き出しを迷いなく開ける先輩。


……知ってたのかな……


ピピピピッ……と鳴る機械音。


この音……嫌い。



「…見せて。」


「………、」


私は、先輩の声が聞こえないくらい絶望に陥った。



さ、………39.…8?


そ、そんなに高いのっ……!?


「………なに、」


「あー……えっ……とぉ、そのーー…」


「何℃?」



「39.8…………です。」



「……………、薬飲んで。寝て。先生が親に連絡してくれてる」


「あっ………でも、お母さん達今……海外に出張……で……」



「………まじかよ…」



「お兄ちゃんに………あ、でも……部長……だから、
居ないと……今日、大切なミーティング…だって…」



ど、どうしよう………っ、



「………莉子、」



「は、はい……っ」

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