麗しの旦那様、私の愛は重すぎですか?
「私と暁成さんが子作りに励んでいるか、”確認”したかったみたい」
「……母さんらしいな」
櫻子の言わんとしていることが、暁成には瞬く間に伝わった。
昨夜、寝室に入った櫻子はどことなく違和感を覚えた。正体を突き止めるべく、部屋全体を見回すと、ベッド脇のコンセントに設置した覚えのないタップが取り付けられていた。
櫻子はこれが盗聴器だとすぐにピンときた。
そう、義母はトイレに行くふりをして、息子夫婦の寝室に盗聴器を仕掛けたのだ。
「本当に素敵な方よね、お義母さまって!私、お義母さまのこと尊敬しているの!」
櫻子には義母の気持ちがよくわかった。
きっと、息子夫婦の夜の生活が知りたくて知りたくて……いてもたってもいられなかったのだろう。
盗聴されたからといって、どうということはない。わざわざ目くじらを立てるようなことでもない。
むしろ、息子への深い愛情を示す義母には感動すら覚えていた。
「ああ、櫻子……」
おぞましい行為をした義母への好意を嬉々として語る櫻子に、暁成は湧き上がる愛しさを隠せないでいた。
櫻子の唇を塞ぎ、スカートの裾を捲り上げていく。