麗しの旦那様、私の愛は重すぎですか?
「ダメよ、暁成さん。こんなところで……」
「ここで君を抱きたい。僕への愛が詰まったこの場所で……」
ハアハアと暁成の呼吸が荒くなる。
一秒も待てないと、下半身を押し付けられる。欲望の証が今にも弾けそうなほどに膨らんでいた。
櫻子は微笑みながら、暁成を制するようにその鼻頭をちょんとつついた。
「ダメよ、暁成さん。お義母さまに私達がいつもどんな風に愛し合っているか、教えて差し上げなくては。ね?」
暁成は一瞬面食らったが、すぐに櫻子の意図に気がついた。
「君ほど僕を真摯に愛してくれる女性はいないよ」
櫻子は暁成に抱き上げられ、ひとつ上のフロアにある自分達が暮らす505号室へと戻った。
ベッドに下ろされると、服が剥ぎ取られ、息つく間もなくひとつになる。
気が触れそうなほどの快感で頭が痺れていく。
「暁成さん……。もっと……!」
新妻の可愛いらしいおねだりに応えるように暁成は腰を押しつけ、淡く光る喉笛をきつく吸い上げた。
「ああっ!暁成さんっ!」
「櫻子っ……たまらないよ……!」
二人とも明らかに普段より興奮していた。