【プロット】転生悪役令嬢の娘は王宮メイドになります!〜恋と仕事と借金地獄〜

第一話〜第三話のプロット

【第一話】
貧乏伯爵令嬢のアンナは、今日も朝から洗濯。それから朝食準備。メイドを雇う余裕がない為、家事の全てをこなしている。
忙しい日常が今日も始まる──と思っていたところ、弟のダニエルが慌ててやってきた。
「隠してたお金がない!」
兄ベルトランを問い詰めると、昨夜困窮して行き倒れそうだった旅人に渡してしまったのだという。旅人が現れれば領地で話題になるはずだし、困窮していた者がこんなに早く出ていけるわけがない。兄はまたしても騙されたのだ。
これから冬が来る。夏の不作もあり、領民達をどう守るかが課題だというのに。
「アンナおねえちゃん?」
兄はともかく天使のような妹ソフィは守り抜かなければ。
「私が働きに出るわ!」


【第二話】
亡くなった母は「転生者で悪役令嬢」だと自称し、珍しい美味しい料理や便利な豆知識を教えてくれていた。母の知識は王宮で働くのに重宝してもらえるかもしれない。
「王都に行って、王宮メイドの試験を受けてくるわ! 給金もかなり良いって聞いたことがあるし、お姉ちゃんに任せて!」
兄がお金持ちの貴族令嬢をお嫁に貰うことも考えたが、ここは貧乏で冬の寒さも厳しい農村地帯。嫁に来てくれるご令嬢はいないだろう。しかも兄は幼馴染の娘に恋をしている。
弟はまだデビュー前だし領地経営に欠かせない存在だ。まだ幼い妹を残して行くのは心苦しいが、金が無ければ領民共々飢えてしまう。兄妹で一晩中話し合い、アンナの王都行きが決まった。


【第三話】
賑やかな実家を離れ、王都へ一人出発するアンナ。兄が予約した宿に泊まる。貧乏だというのに女性の一人旅は危ないからと良い宿を予約してくれていた。困った兄だが、その気遣いに胸が温かくなる。トランクの中身には妹の宝物のぬいぐるみと、弟から少しだけの銀貨。一人寂しさを抱えていたアンナだったが、頑張る決意をする。
そこに数日前の大雨の影響で食材が届かないとあたふたする宿屋の人々。持ち前の明るさで宿屋の面々を励まし、家事スキルで宿泊者たちに料理を振る舞う。
「温かいスープは心もあたためてくれるのよ。疲れた顔をしているわ。今夜はゆっくり眠れますように」
視察で居合わせた第一王子マリユスは、アンナの笑顔に強く惹かれていく。
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