~かな~『ありがとう』と一言だけ…
信じられない!
一所懸命にも程がある。
私は――――久しぶりに誰かに好きって言ってもらえて………それが先生だったから…嬉しかったのに………。
バカ…………
どんなに沈んでいても毎日は過ぎていく、あっという間に一週間が経ち今日は病院の日。
あんな事があってかなの心の傷はまだ癒えてない。
少し心が痛みながらも時間になっても病院には行かず、夜になっていた。
親は当たらず触らずな感じて部屋に閉じこもりの娘に干渉はしない。
なのに、いきなり慌ただしく2階にあがってくる足音が響く、ノックもなく部屋の扉が開く。