スノードロップ
僕は頭を抱えた。

酔っても気にくらいは気にしてほしい。その声は完全に男だろ。

ほんとに、なにも考えられないんだな。

ほら、浮気とか気にしないの?

僕がなにも思わないって思ってるかな。いつも言えないからな。

でも、

僕は嫌だよ?

普通に怒りたいのに。

こんなのじゃ駄目だ。

彼氏は優しく。

彼氏だから、我慢しないと。

「待ってて、今行くから」

と言って電話を切った。

また大きくため息がでた。
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