君の記憶、僕の心。
- サクラ -
二人で見上げた桜は、他のと変わらないはずなのに、今まで見たどれよりも鮮やかで、淡い光を放っているような特別なものに感じた。
そう感じるのは、隣に君がいるからかもしれない。
そんな事を考えながら、隣の君を見ると、小さく「きれい」とか「かわいい」とか呟いてる。
(あれ。なんだろ、ドキドキしてる。)
心臓の鼓動が速くなっているのに驚いた僕は、思わず胸のあたりをギュッと掴み下を向いた。
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、平気。」
彼女はすぐに気付いて聞いてくれたけど、そう、返した。それでも彼女は心配して近づいてくる。そのじてんでも鼓動は速くなっていたのに、不意に額を僕の額にくっつけてきた。
「う〜ん、熱はないみたいだけど…」
額をくっつけたまま。彼女は考えていて、その姿すら可愛いと思ってしまった。でも、そんな事を思ってしまったせいで鼓動が更に加速して、彼女に聞こえてしまうんじゃないかとゆうぐらい大きくなった。
「あのさ、熱ないから離れてくれると助かるんだけど…」
「あっ、ごめんなさい」
真っ赤になって、彼女は僕から離れた。
二人の間には微妙な距離ができて、なんだか変な沈黙がやってきた。
「ふふっ」
その沈黙を破ったのは彼女だった。それにつられて、僕も笑いだしていた。
このままずっと、二人で笑っていられたらいいのに…
そんな事を思ってしまった。その時、僕は気付いた、彼女を好きになっていた事に。きっと出会ったあの瞬間に分かっていた事なんだと思う、これが一目惚れってやつなんだろう。
恥ずかしくてそんな事言えないけどね…。そんな恥ずかしさを笑ってごまかした。
しばらく笑った後、彼女が聞いてきた。
「初めて会ったって感じしないよね?」
確かにそんな感じを受けたのも事実だけど、本当に会ったのは初めてだったし、自分の気持ちに気付いたせいで、ドキドキしてそれどころじゃなかった。
「あ、うん。でも、今日初めて会ったんだよね」
と、笑顔で返して、彼女を見ると、急に顔が暗くなる。
「…そっか。本当に初めてだったんだ…。」
この時の僕は、その言葉の本当の意味に気づくことはなかった。
そう感じるのは、隣に君がいるからかもしれない。
そんな事を考えながら、隣の君を見ると、小さく「きれい」とか「かわいい」とか呟いてる。
(あれ。なんだろ、ドキドキしてる。)
心臓の鼓動が速くなっているのに驚いた僕は、思わず胸のあたりをギュッと掴み下を向いた。
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、平気。」
彼女はすぐに気付いて聞いてくれたけど、そう、返した。それでも彼女は心配して近づいてくる。そのじてんでも鼓動は速くなっていたのに、不意に額を僕の額にくっつけてきた。
「う〜ん、熱はないみたいだけど…」
額をくっつけたまま。彼女は考えていて、その姿すら可愛いと思ってしまった。でも、そんな事を思ってしまったせいで鼓動が更に加速して、彼女に聞こえてしまうんじゃないかとゆうぐらい大きくなった。
「あのさ、熱ないから離れてくれると助かるんだけど…」
「あっ、ごめんなさい」
真っ赤になって、彼女は僕から離れた。
二人の間には微妙な距離ができて、なんだか変な沈黙がやってきた。
「ふふっ」
その沈黙を破ったのは彼女だった。それにつられて、僕も笑いだしていた。
このままずっと、二人で笑っていられたらいいのに…
そんな事を思ってしまった。その時、僕は気付いた、彼女を好きになっていた事に。きっと出会ったあの瞬間に分かっていた事なんだと思う、これが一目惚れってやつなんだろう。
恥ずかしくてそんな事言えないけどね…。そんな恥ずかしさを笑ってごまかした。
しばらく笑った後、彼女が聞いてきた。
「初めて会ったって感じしないよね?」
確かにそんな感じを受けたのも事実だけど、本当に会ったのは初めてだったし、自分の気持ちに気付いたせいで、ドキドキしてそれどころじゃなかった。
「あ、うん。でも、今日初めて会ったんだよね」
と、笑顔で返して、彼女を見ると、急に顔が暗くなる。
「…そっか。本当に初めてだったんだ…。」
この時の僕は、その言葉の本当の意味に気づくことはなかった。