才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
七夕の日
部活の休憩時間に男子が数学の小テストを教えて欲しいと私に言ってきた。
男子3人くらい、ヤバくてって言った中に相馬くんもいた。
私はとりあえず学年でも順位は上のほうだったから時々休憩時間に勉強会も始まったのだ。
凛華もちなみに特進クラスで今はクラスが隣りだが1年生の時に同じクラスで仲良くなった友達だ。
凛華も仕方ないなぁと言いながら教えていた。
もちろん1問か2問程度だが2年生が少しまとまっている感じもした。
6人~8人くらいでいつも休憩時間で話すようになっていたのだ。
そこでも相馬くんとは目が合うようになり、お互い目が合うと相馬くんが照れていたりして……
総体が終わった頃には相馬くんは私の事がもしかして気になってるのかなと気づいた。
どうしようかな……
「お兄ちゃん?何ボーッとしてるの?焦げるよ」
「あっ、ごめん」
朝、僕は妹と自分の分の朝食を作っていた。
オムレツを作りながらボーッと……妹に言われなかったら本当に焦げていたところだっただろう。
今朝は母親は早出で出勤した後だったのだ。
「はい」と妹の目の前にオムレツを置くといただきますと言って食べ始める。
妹が学校に行き僕も支度を済ましてテレビを見る。
「今日の運勢の1位は〜?」
毎日同じ局を付けてBGM代わりにリビングにテレビの音がする。
別にいつもは意識せずに見ているのだが今日だけは気になった。
「今日の1位は蟹座、自分で決めた事を信じよう」