才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
オフ

凛華が放課後に教室に迎えに来て、一緒に部活に行く。


愛菜先輩大丈夫ですか?と昨日休んだから後輩も心配してくれたみたいだ。


「大丈夫よ、ありがとう」


昨日休んだ分、今日は部活に集中した。


帰りにりっくんとバス停まで手を繋いで歩く。


慶ちゃんから聞いた話を少しだけした。


慶ちゃんが好きだったことは言わずに……



「あー、借り物競争か、憶えてるよ、一番取れて嬉しかった(笑)ちょっと相手の子の顔は覚えてないや……そっか今は愛菜と友達か」


「うん、そうなの……あのね、りっくん」


「ん?」


「今週から親が帰ってくるの」


「あー、愛菜の家でテスト勉強出来ないって事?」



「……うん」


「じゃあ、一人で勉強するか」


「うん、ごめんだけど」


「いいよ、自分でやる力もつけないとな」



来週からテスト期間に入る。


新人戦が近いから今回のテスト期間中は自主練をする部員が多かった。



もちろん愛菜と僕はいつもの参加メンバーだ。


今回本堂くんが参加していた。


凛華は参加していないのに……



りっくんが本堂くんを指導している。


本当にりっくんは自分の事より人に優しい。



「愛菜」



「ん?」



「悪いけどもう少し練習して帰るから、一緒に帰れない」


「わかった、じゃあ帰ったらLINE入れておくね」



「うん、ごめんな」



自分の練習が出来てなかったからやりたいんだなと察して愛菜は一人で帰った。


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