才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「ただいま~」
「おかえり」
お母さんが家にいた。
お昼ごはんを用意してくれていた。
「二人は?」
「練習ラウンドに行ってるわよ」
「キャンセルあったんだ」
「うん、さっき出かけたわ」
「新人戦が終わったら私もまわりたい」
「平日でもいいの?」
「期末テスト終わったら大丈夫でしょ、赤点とかはないはずだし」
「新人戦が12月の第二週だったわよね」
「うん」
「見に行こうかしら」
「いいけど、静かにしなくちゃダメだよ」
「OK、OK」
「あっ、25日は入れないでね」
「クリスマス?」
「うん、でかけるから」
「了解~」
昨日りっくんとデートの約束をした。
24日はりっくんのお家は食事に毎年行くらしい。
仲がいいご家族だ。
りっくんに帰ったよとLINEを入れてお母さんと昼御飯を食べた。
勉強してくると部屋にこもった。
りっくんからLINEの返事が返ってきたのは夜の10時をまわっていた。
愛菜は電話をした。
「りっくん、お疲れ様」
「うん、ごめん、連絡遅くなって」
「寝ちゃった?(笑)」
「うん、晩御飯食べたら少しウトウトしてた」
「いいよ、自主練は何時までしたの?」
「あれから響と二時間練習したかな」
「りっくん、自分の練習できてる?」
「うん、ちゃんと射ったよ、明日もするから先に帰ってて」
「はーい、じゃあおやすみ」
「おやすみ」
次の日は凛華も自主練に顔を出した。
「明日は一教科だけしかないからちょっと顔を出したよ」
「本堂くんに何か言ったでしょ?」
「一年の部で賞状とったらカッコいいよねって(笑)」
「もう~りっくんの練習時間ー」
やっぱりだ。