才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「仕方ないよね、何だかんだ公園とかの方が静かなのかもね」

「学校にでも通報されたら嫌だしな」


「制服だから余計だよね、公園でもいいよ、りっくんといれたら、ねっ」


「じゃあ、愛菜んちまで送るよ、あそこの公園に行こうか」


「うん!」


お寿司屋さんを出て暫く歩いていると


「すみません」と声をかけられた。


「街頭インタビューなんですけど、少しお時間よろしいですか?」


地元テレビで見たことある女性アナウンサーだった。


「愛菜どうする?」

「内容によるけど……」


「美男美女のカップルさんなんで目にとまっちゃって……」


「じゃあ、少しなら、なっ」


「うん」


美男美女なんて言われて僕は嬉しくてつい引き受けてしまっていたが調子に乗りすぎただろうか……


クリスマスをどう過ごす予定かを聞いてまわってますと説明された。


「じゃあまずお二人の関係はカップルでよろしいでしょうか?」


「はい」


「今日はどうしてこちらに?」


「部活終わりに食事にきてました」


「さて、クリスマスが近いですが、予定は決まってますか?」


愛菜の方にマイクが向けられた。


「25日に、ねっ」


「はい、会う予定です」


「どこか行くとか決まってますか?」


「まだです、これから話そうかなと思ってました」


「え?そうなの?」


「うん(笑)」


「知らなかった」


愛菜は照れて僕の後ろに隠れた。


「可愛い彼女さんですね~」


「はい、すぐ照れるんでめっちゃ可愛いです」


「仲良しカップルにお話をうかがいましたー」



< 108 / 274 >

この作品をシェア

pagetop