才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
響の想い
「凛華せんぱーい」
いつものように凛華の後ろをついていく本堂響。
「昨日、俺頑張ったでしょ?カッコよかったですか?」
「そうね(笑)」
「誤魔化さないでくださいよー」
「誤魔化してないってば」
「今日はウチに来ますよね」
「知ってるくせに、生意気」
「コーヒー飲んでから行きましょう」
「いいよ」
二人はコーヒーショップに入った。
「理久斗先輩、風邪ひいたらしいっすね」
「そうみたいね、愛菜が帰りに寄ってみるって言ってた」
「今日は一時間コース?」
「今日は90分にしてる、部活ないのわかってたし、昨日の疲れもあるし」
「終わってからメシ食べません?奢るんで」
「割り勘でいいよ」
「昨日頑張ったんで臨時収入が入ったんで奢ります(笑)」
「いいなぁ、臨時収入」
凛華は家にご飯いらないとLINEを送った。
「24日に新発売のゲームが買えます!」
「あー、アレね」
「先輩は買わないんすか?」
「買うけど~、迷い中、年明けに出るゲームとどっちにしようかなって」
「年明けのはお年玉で買うっす」
「全部ゲームに使うわけにはいかないのよ、コスメや洋服の福袋とかも買いたいの」
「なるほど、納得しました、俺のでゲームやったらいいじゃないですか、それなら一緒にいれる」
「えー、やりたいときにできないじゃん、夜中とかー」
「夜中はさすがに無理っすね、あっ、捨てに行きます」
凛華の飲んだコーヒーカップを店のゴミ箱に捨てにいった。
「出るよ」
「うす」
また後ろをついていく。