才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
コンビニで飲み物を買いイートインの方へ向かい隣に座った。
「今日も暑かったね」
三木さんの方から話しかけてくれる。
「うん」と返事しながら英語のノートとシャーペンを出した。
「明日の英語?どこがわからない?」
僕はノートにPlease go out with meと書いて見せた。
「ん?」
三木さんはノートを覗き込んだ。
「Where?」と返された。
あれ?Whereってどこ?って事だよな……
「どこ?」
「うん、付き合ってくださいよね?だからどこに?って返したんだけど……」
えっ?そっちの意味なのか?
「あれ?僕が調べたのが違うのか?」
今日1番焦っている僕はスマホを出して調べた。
「ふふふっ」
三木さんが笑ってる。
もう僕の頭の悪さが……
「ち、ちょっと待って……」
スマホに付き合ってくださいと打ち込む。
確かこの前もこうやって検索をかけて……
「何て調べたかったの?」
「付き合って欲しいって……おかしいな合ってるよな…………あっ!」
しまった!普通に言ってしまった……
僕は携帯をテーブルに置いた。
「ふーん……」
三木さんの少しため息のような声が耳に入ってくる。
やばい!
「あの……」
何か言わなきゃ!
「えっと、そうだわからない所……」
焦った僕は鞄から英語の問題集を取り出そうとして床に落としてしまった。