才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「確かに日焼けしてるけど、こっちは真冬だよ?襟足刈り上げて寒くない?ここまでショートにしなくても……」



「そうなんだよね(笑)髪は前から傷んできてたから前から切りたいとは思ってたの、だから一度短く切ってまた伸ばす予定だよ」



愛菜は自分の髪の毛を触っていた。



「前髪はパーマ?」



センター分けにしていてパーマを当てたみたいにナミナミになっている。



「違うよ、昨日の夜に美容室に行ったからまだそのままなんだけど、アイロンでやってもらって、明日から自分で出来るかなー(笑)波打ちとか言われた」



慶ちゃんは愛菜の髪の毛をそっと触ってみる。



「たまに男子がしてる子いるよね」



そうだね、と愛菜はへへっ、と笑っていた。




「あ、みんなチョコレート取って、取って、先生が来るまでに口に入れちゃって~」




愛菜はチョコレートの箱をみんなの前に出して取ってもらう。



昼休みに噂を聞き付けた凛華が教室に入ってきた。




「もったいない……綺麗な髪なのに」



「えー、へへっ、凛華もそう思う?」


「肌も…ちゃんと日焼け止めは塗らなかったの?」



「そうなんだよね、ちょっとあまりの解放感で帽子も被らなくて後ろでお団子ばっかしてたら癖もついちゃって」




「愛菜は肌が白いんだから日焼け止めは塗らなくちゃ」


反省してると答えた。


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