才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「体も焼きすぎてまだヒリヒリしてるし、ノースリーブにショートパンツでずっといたから、脱皮してるの(笑)」


「スラックスにしたのは?」


「うん、焼きすぎて(笑)あと帰ってきたら気温差で寒すぎてね、スラックス買っててよかった」



「相馬くんとは会ったの?」


「まだ、今日は自転車だったから、あ、自転車もスラックスの方がやっぱりいいね」



「休みの間に何があったの?」



「別に何もないよ」


「悩みあったらいつでも聞くよ」


「何でよ(笑)凛華こそ、話してよね」


「え?何か相馬くんから聞いた?」


「特には……LINEで挨拶くらいしかしてなかったから」



そっか……まあ言わなくてもいいか、相馬くんが話すかもだし。



また授業終わったら来るねと凛華は自分の教室に戻っていった。



放課後凛華と部室に向かっていると、みんなに見られている?


A学園がスラックスを取り入れたのは今年からで、愛菜達二年生は履いている女子はいなかったのだ。



「スラックスなんていつ買ってたの?」


「えーと、秋くらいかな、私、寒いの超苦手なんだよね」


「そういえば……去年の冬の帰りはジャージ履いてたね」



「そうなの、スカート丈も冬の事を考えてそんなに短くはしてないでしょ」



「まあ、そうね、だから愛菜って真面目で清楚に見えるんだよね」



「えー、見たまんまじゃない?(笑)」



「あー、真面目、真面目(笑)」



「もう~」



凛華との久しぶりのお喋りも盛り上がってきたところで部室に入ると「キャー」と一年に黄色い声援をあびせられてしまった。


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