才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
落とした問題集を三木さんはすぐ拾ってくれて渡してくれた。
「あ、ありがとう…ごめん、色々考えたんだけど、カッコ悪……」
「別にカッコ悪いなんて思わないよ、さっきのに、I like youを付けたらわかったのに」
「like?loveじゃなくて?」
「いきなり愛してるはびっくりするよ〜」
「ご、ごめん、三木さん頭いいのにちょっとでもいい所見せようと普段と違うことしたから…」
僕は恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
「Would you be my boyfriend?」
そう言うと三木さんはニコッと笑って席を立って何か買いに行ったようだ。
「え!?」
僕は急いでスマホで三木さんの言った英文を打ち込んだ。
「意味わかった?」
ボーイフレンドになってくれませんか?と出てきた。
「Boyfriend?」
三木さんの方を見ると目の前に「はい、誕生日おめでとう」とショートケーキを買ってきてくれていた。
「な、何で……知って…」
「ん?知ってたよ、LINEに誕生日いれてるでしょ、七夕の日なんだーって、覚えやすいよね(笑)」
「ありがとう、やっぱり普通に言う……好きです、付き合ってください」
僕は頭を下げ、返事を暫く待つ……
「……よろしくお願いします(笑)」
「いい…の?」
「うん!」
「う、嬉しい…」
「一緒にケーキ食べよ!ほら、泣かない〜」
薄っすら涙が出て腕で拭いたのを見られてしまった。
僕が涙腺が弱いのを早速知られてしまった。