才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「ううん、響は元気よ、あっ、そっか……響ね、お姉ちゃんの所に今行っててね」


「お姉さんて県外にいるって確か言ってましたよね?」


「そうなの、昨日怪我してね、急遽行ってもらったのよ」


「怪我!大丈夫なんですか?」



「電球の交換をしててテーブルから落ちちゃって手をついてヒビが入ってるみたい、電球なら背の高い響が行った方がいいから昨日行かせたんだけど、手が使えないから色々お世話してるらしいわ」



本堂くんがどこか悪いわけじゃなかったんだ。



「連絡が来ないからどうしたのかと思ってて……本堂くんてマメな人だから」


「多分スマホが壊れてるんじゃないかしら」



「壊れてる?」


「お姉ちゃんからしか連絡がこないからね、あれだけ凛華ちゃんに懐いてる子が連絡しないなんてそれくらいしか考えられないでしょ」



確かに……別に付き合ってもないのに夜はこまめにくれてたかな、ゲームの事がほとんどだけども(笑)


マッサージが終わり凛華は家に帰った。



いつも送ってくれてたから後ろをついてこないのが少し帰り道が静かに感じた。



お母さんが言うには大学も休みになるから明日一緒に帰ってくると思うと言っていた。



凛華は家に帰ると男子の部長に本堂くんの状況を伝えた。



どうして坂下さんが?と聞かれたがお母さんを知っててとうまく話をしておいた。


一年生が無断欠席なんて本堂くんの印象が悪くなる。



先輩としてね、あくまでも、そう先輩だから……

< 141 / 274 >

この作品をシェア

pagetop