才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
おかえり

焼き肉店に入り食べ放題を注文した。


「お姉さんの怪我はどう?」


「あ、やっぱり母親から聞きました?」



「まあ昨日ね、施術日だったしね」


「ですよね……母親から電話入ってマッサージもぎっちり入ってたんで、俺が行ったんすけどね、姉が電球変えるのに組み立て式のテーブルに乗ったらきっちり開いてなくて転げて右手の手首をやっちゃったみたいで、俺が行ったときには湿布だけとりあえずしてたけど痛いって泣くから次の日整形外科行ったらまあ固定されて不便になり、帰れなくて、今日は姉貴と帰ってきました」



「連絡!部活の誰かに言わないと駄目でしょ」




フーフーと焼けた肉を頬張る凛華。


凛華先輩のフーフー可愛いんだよな。


響はじっと見ていた。



「何見てんのよ、バーカ」



「いや、久しぶりの凛華先輩が可愛くて、どんどん焼くんで食べてください」



「言われなくても食べる、カルビ頼んで」


「はい(笑)」


連絡はやはりスマホの故障で出来なかったと答えた。



「そうだ、今日こっちに帰るんで姉ちゃんの病院に朝行って、年末年始もあるしこっちの病院を紹介してもらった方がいいのか相談に行ったんすよ、そしたら待合室で偶然愛菜先輩に会って、髪の毛にびっくりしちゃって、声をかけてくれたからわかりましたけど、別人だったすね」



「は?愛菜に会ったの?」


「はい」



「愛菜とも連絡が取れなくて、さっき相馬くんと家に行ってきたのに」



そうだったんすねといいながらライスを注文していた。


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