才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「凛華先輩、映画行ったからクリスマスは会ってくれないですか?」


「どーしようかな、本堂くんも私じゃなくて同級生とかから誘われてるんじゃないの?」


「誘われてはいますけど先輩にしか興味ないんで」



「私の身体?」


「全部っす!」


「身体も入ってんじゃん」



「そりゃ魅力的だからしょうがないですよ、好きなんで」


「軽っ」



「で、クリスマスは?」



「うーん、考えとく」



「やった!」



お腹も一杯になり、レジに進んだ。



店から出ると別の高校のグループが集まっていた。




「凛華、男と来てたんだ」



トイレで会ったのは中学の同級生だった。



「部活の後輩よ、行こう」



「類(るい)はセフレばっかと遊んで相手にしてくれないから私も遊んでるの」


「…どうでもいい……行くよ」


「はい」



凛華の後ろをついていった。



歩いて帰っていると愛菜から連絡が入った。




「ちょっと静かにしててね」



「うす」



「もしもし、凛華、もしかして家に来てくれた?」




「そうよ、心配したんだからね、相馬くんに連れていってもらったのよ、何があったの?」



「ごめん……明日話せる?」



「ん、うん、うん、わかった、じゃあ」




電話を切った。



「明日、部活前に愛菜の話を聞くわ」



「はい、じゃあ明日は待たずに部活に行きますね」




「うん」

連絡がきて少しホッとした。


「凛華先輩て、めっちゃ頼りにされてますね」



「愛菜は親友だからね、すごく見た目と違って純情なの」



「確かに美人でしっかり者のイメージがあります、でも凛華先輩もきっとイメージと違うと思うんすよね」


私のイメージ?


よくわかんないけど……

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