才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
やっぱり今日の運勢は最高だった!よし!軽くガッツポーズをした。
「まさか、テスト期間中に告白とはね(笑)」
小さな声で三木さんが呟いた。
「あっ…」
そうだった……
「まあ、相馬くんのそういうとこかも…何か気にはなるんだよね(笑)」
相馬理久斗の17歳の誕生日は最高の日になった。
ケーキを食べ終わるとコンビニを出て、お互い家に帰った。
また明日と手を振って……
夕食は僕の好きなハンバーグを母さんが用意してくれて妹と両親でお祝いをしてくれたんだけど「彼女がケーキをくれてさ……あっ……」
うっかり嬉しくて話してしまった。
「お兄ちゃんは本当に嘘がつけないよね」
妹に言われてしまった。
何故か機嫌が悪くなる妹。反抗期か?
「テスト中なんだから浮かれてないで勉強してね」と母親からも釘をさされた。
「わかってる」と返事をして食事を終えると自分の部屋に上がった。
「ふう」
愛菜はテスト勉強をしていた。
ちょっと休憩……
大きく背伸びをして一度椅子から立ち上がる愛菜。
好きです、付き合ってください、と告白されたのは今日、7月7日の七夕の日、窓を開けて空を見た。
「七夕か……」
ふふっ、何だかおかしくなった。
今は期末テストの真っ最中、場所はコンビニのイートインスペース、結果的にはコンビニケーキでお祝いは出来て良かったけど……
まさかテスト期間中に告白されるなんてびっくりしたけどOKの返事をしてしまった。