才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
それは義務教育なんだからいいんじゃない?
保健室登校とか不登校もいたし、と凛華は言ってくれた。
そこで父親がプロキャディということを話した。
凛華は父親がテレビでよく見てるから好きなゴルファーの話とかはよく聞くと言ってくれて、それで親が普段いないんだと理解してくれた。
「それは相馬くんには話してるの?」
「うん…でもやっぱり普通じゃないよね、学校休ませる親って」
「いいんじゃない?卒業単位さえ取れれば」
「そう思ってたけど……」
「何らかの事情があって高校行けなかったり、入って合わなくて辞める人もたくさんいるんだから別にいいと思うよ、うちの学校はやっぱり進学校だし、勉強頑張って入学した生徒が多いからまあ……真面目な人も多いってだけだよ、秋枝は特に真面目だから」
「うん、そう言ってもらえると楽になる、ありがとう」
「で?」
「へ?」
「秋枝だけじゃないでしょ?相馬くんと何があったの?」
「りっくんが優しいのがいけないの……」
「はあ?怒るよりいいじゃない」
「秋枝も絶対りっくんが好きだし」
「あー……まあ……」
「そうなの?凛華は気付いてたの?」
落ち着いてと凛華に言われた。
「だって、私の調子が悪いなら直接言って欲しいし、それで秋枝を誉めて……りっくんの事好きになって……付き合うようになってこんなにりっくんがモテるなんて知らなかった!」
「ん?別に相馬くんは悪くないじゃん」
「へ?」