才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
心配した
凛華とコンビニで軽く軽食をとって部活に向かった。
部室に行くとみんな心配したよと声をかけてくれた。
父親の急病とスマホを置いていってしまった事を謝って、天然~とみんなにからかわれた。
秋枝も笑ってバカね~と言われた。
弓道場に行くと大抵男子の方が早いんだけどりっくんがいなかった。
凛華に今日は連絡した?と聞かれて朝に帰ったとはLINEしたよと答えたけど……
おかえりのひとことは返信はあった。
会って話したいと思っていたからまだ理由は話せてないけど……
今度はりっくんが休み?
凛華に本堂くんに聞いてもらったら連絡はないと言っていた。
無断欠席するような人じゃないのにな。
はぁ、何かすれ違いばっかりだ。
でも休んでいたから集中しないと大会まで約1ヶ月、年末年始は部活も休みが多いし、取り戻さなきゃ!
呼吸を整えて的を見て久しぶりにパーンといい音を聞けた。
部活が終わると愛菜は理久斗の家を訪ねた。
今度は迷子にならずに行けた。
インターフォンを押すと由依ちゃんが出てきた。
「あれ?愛菜さん、どうしたの?」
「えっと、部活休んでたから体調悪いのかなって来てみたんだけど……」
「え?お兄ちゃん行ってないの?」
下駄箱を開けると靴があったようで……
上がってと言われた。
「朝はね、ごはん作ってくれたんだよ」
由依の後について階段を上がる。
コンコンと由依ちゃんがノックをして部屋のドアを開けた。
「あー、熟睡ですね(笑)」
ベッドに制服のままごろんと寝ている理久斗がいた。