才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「知ってる、だから私の勝手なヤキモチなんだって、りっくんはちょっとだけ悪い(笑)」



愛菜は理久斗の涙を拭き取った。



「もぅ~泣かないで!」


「うん、っでも愛菜の事を考えると涙が出るんだよ……」



「辛かった?」



「うん、片想いの時より辛かった、振られたらどうしようって考えて眠れなくて」



「りっくんて意外と繊細なんだね」



「愛菜の事だからだよ、意外と大雑把だよ、僕」



「これからもっと色々知れたらいいね、後ね、これは本当に謝らせて……」



愛菜はスマホを忘れて父親の所に行って連絡がとれなくなっていたことを話した。


「うん、坂下さんから少しは聞いた」



「びっくりしちゃった、本堂くんに会うなんて」



りっくんからもらったジュースをストローで飲もうと口をつけようとすると、りっくんの手が顎を触るとちゅっとキスをくれた。




ピュッと愛菜が軽く握ってしまったようで愛菜の手が濡れてしまう。



りっくんはティッシュを取ってくれて拭いてくれたが少しネバネバする。



「あの…手を洗いたい」というとちょっとだけと愛菜の指を舌で舐めていく。



ジュースを机に置かれてりっくんが舐めてくる。



「りっくん……」


「甘い、きっと愛菜も甘いんだろうな、待ってて」





りっくんはそういうと部屋を出てウェットティッシュを持ってきてくれた。



指を拭いているとジュースの紙パックをティッシュでくるんで渡してくれた。



「あ、ありがとう」



今度はストローでちゃんと飲めた。

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