才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
なによ、勝手に遊びに行けばいいよ。
あのハートマークのスタンプの子もどうせいるんでしょ……
「あ、そうだ」
本堂くんが戻ってきた。
「26日が部活が休みじゃないですか」
「そうね」
クリスマスは練習するのに何で26日は休みなんだろうねと部室でも話しは出ていたのだ。
秋枝が言うには先生の会議があるらしいよと言っていた。
他の部活も全部休みみたいよと本堂くんに話した。
「へぇ、他の部活も…だからか」
「何よお誘いがあるの?」
「あー、まぁ、っていうか元々26日に集まろうかって話しは出てて……何で明日になったんだろうって今思っただけです、次の日が休みの方がいいからなんすね」
本堂くんは凛華の分のホットコーヒーも持ってきてくれていた。
食後にいつも取りに行くから覚えたのだろう。
「凛華先輩、26日に遊びに行きませんか?」
「どこに?」
「隣の県の遊園地とかでも?」
「え?遊園地?」
「凛華先輩、好きなんすよね?確か」
「好き、絶叫系!」
「隣の県のって言ったのには訳があって、姉ちゃんの部屋を一度掃除してこいって母ちゃんから言われて……年末近いんで」
「あー、お姉さんが手が使えないからね」
「そうなんすよ、遊園地は朝からの方がいいから帰りにちょっとだけ寄っていいなら行きましょう」
「いいよ」
「やった!」
嬉しそうな顔しちゃって……
凛華はコーヒーを口にした。