才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
ぼーっと遊んでいると隣に誰か座った。
やだな、まだ他に空いてる席あるじゃん。
でもコインゲームは落ちそうな場所を選ぶ人が多いし……
もう少しやってみて出なかったら場所を移動しよう。
しばらく打っているとジャックポットに入りどんどんコインが出始める。
ラッキーと凛華はカップにどんどん入れていく。
預けておいて次に本堂くんと来ようっと。
「相変わらずこのコインゲーム好きだな、凛華」
隣に座っていた人が声をかけてきた。
「え?」
深く被ったキャップを人差し指で上に上げる。
「……類」
「気付かなかったのか?」
「怪しそうな人が座ったから席を変えようと思ってたのよ」
「気の強いのは変わってねえけど顔はやっぱり可愛いな、やっぱ好みだわ」
「好みだけじゃ上手くいかないのはお互いわかった事じゃない」
「そうだな、でも可愛いのは可愛いんだよ、この前男連れで焼き肉行ってたんだってな」
「はぁ、全くおしゃべりな女とよくいつまでもつるんでるわね、類はセフレとばっかり遊んでるからって男の子を引き連れて来てたわよ」
「別にあいつとはつき合ってない」
「え?だってあの子と浮気したじゃん」
「付き合うとは言ってないだろ、浮気は認めたけど、凛華と別れてから付き合うって事がよくわかんなくてさ、それならセフレでいいじゃんと思った、ただし、女からの誘いによるってだせえ事を決めてる」
「ふふっ、遊んでるのは認めるんだ(笑)」